ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ [極私的映画感想]
監督 : セルジオ・レオーネ
評価 : ★★★★
マカロニ・ウエスタンの巨匠によるギャング映画。そして彼の遺作。
構想10年、おまけに4時間近い長尺。
で、さぞ冗長でだるいかと言うと、全然そんなことなし!
実はわたくし、このセルジオ・レオーネ監督の西部劇『ウエスタン』という作品が大好きでして。でも不勉強極まりないことに、彼のほかの作品ってほとんど観たことなくて。この超有名作も今回が初の鑑賞だった。いやお恥ずかしい。
その自分の大好きな作品『ウエスタン』は、自分にとってとてつもなくいい映画なんですが、それでも少々表現にくどいところがあるのが弱点と言えば弱点だったりもする。人によっては鬱陶しさを感じるようなところがあるわけ。
だけどこの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の場合は、『ウエスタン』のようなくどい表現は無く、全編普通に美しい。鑑賞後に自然と思い起こしてしまうような名シーンがいくつもある。
ギャング映画ということで暴力と性に対する表現が多少キツく、もしかしたら生理的に受け付けない人がいるかも知れない。でも結局そういったシーンも、この映画のテーマである過去への郷愁のエッセンスになってるんだよなぁ。
モリコーネの音楽と寂しく佇むデニーロの姿がすべてを昇華させるっつーかね。
まだ一回観ただけで全部飲み込めてるわけじゃないんだけど、たぶん複数回観るともっと好きになると思う。いい映画です。 すばらしい。
★について
そもそも極私的な感想であって、決して客観的な評価を狙ったものではありません。
ゆえに★の数は、単にfouがその作品を気に入ったかどうか、その一点に集約されます。
星は最大5つ。
☆は0.5を表す。
★★★★★ もう最高。この後すぐにDVD買いに行きます!
★★★★ けっこうすばらしい作品。金が出来たらDVD買うかも。
★★★ 良作。心のノートに「なかなかナイス」と書いておく。
★★ 凡庸。特に評価しません。
★ 時間のムダだった。オレの貴重な時間を返せ!
尻毛 論外。これは断じて映画ではない。