死に花 [極私的映画感想]
監督 : 犬童一心
評価 : ★★☆
世間的に高評価の『ジョゼ…』にピンと来るところが無かったため、監督犬童一心の別作品を観てみようということで。CATVにて鑑賞。
山崎努、宇津井健、青島幸雄、森繁久彌、谷啓、藤岡琢也、松原智恵子と続くこれはなかなかの豪華キャストじゃないだろうか。
ま、それも当たり前か。なにしろテーマが“死に様”であり、舞台は老人ホーム。キャストには当然、キャリアを重ねた俳優陣が並ぶことになるわな。
しかしこの作品、迫り来る死やボケを重いテーマとして世に問う!というようものなのではなく、思わず「んなアホな…」と呟きたくなるようなコメディになっている。
ほのぼのとした見せ方などはそれなりに悪くないし、 個人的には『ジョゼ…』よりは印象に残る画が多かったように思う。 特に、老人ホームの庭みたいなとこで山崎努と松原智恵子が食事するところの画が好きだ。
あと、銀行強盗絡みということでちょっとブリンクス(1978年、アメリカ 監督:ウィリアム・フリードキン)を思い出した。
全体に、まぁ、悪くはない。だけど殊更印象に残る作品というわけでもない。自分の場合、良い作品を観ると必ず「また観たい!」という思いが押し寄せてくるものだが、実際鑑賞からけっこう時間が経った今、「もう一度観てみようかな」という気持ちは一切沸いてこない。そういう感じ。
で、これで2つの犬童作品を観たわけだが… なんつーか
良くも悪くもTV的な人だね。
と思いました。
★について
そもそも極私的な感想であって、決して客観的な評価を狙ったものではありません。
ゆえに★の数は、単にfouがその作品を気に入ったかどうか、その1点に集約されます。
星は最大5つ。
☆は0.5を表す。
★★★★★ もう最高。この後すぐにDVD買いに行きます!
★★★★ けっこうすばらしい作品。金が出来たらDVD買うかも。
★★★ 良作。心のノートに「なかなかナイス」と書いておく。
★★ 凡庸。特に評価しません。
★ 時間のムダだった。オレの貴重な時間を返せ!
尻毛 論外。これは断じて映画ではない。